川は地球の血管だ!
2010年3月6日 § コメントする
皆さんの血管は詰まったり細くなったりしていませんか?
今日は一冊、本の紹介です。
カヌーイスト/エッセイストである野田知佑さんの本です。
この本の中にある、四国の清流「四万十川」の旅に私も同行しました。
野田さんは30年以上、日本の水辺から様々な提言をしてきました。
最近のにわか環境運動とは一味二味も違います。
そして、それらは一貫して「ぶれていない」。
これが何より大切なことだと思います。
今、野田さんはその親しんできた日本の川が、30年を経て
如何に様変わりしてしまったか、をアウトドア誌「BE-PAL」で連載しています。
かつて「日本の川を旅する」で下った川を、今再び漕いでいるのです。
その、第一弾が「四万十川」でした。
人の身体もそうですが、流れるものをせき止めるのは、
その循環系の大きな障害となり、
知らないうちに、意外なところで、少しずつ影響がでてきます。
そして気がついたときは、かなりの痛手になっていたり
最悪の場合、取り返しのつかない状態になってしまいます。
それは「病気」「障害」や「機能低下」として現れます。
自然というのは、その意味の通り本来「自然」で、
現代のようにそれを意識しなくてはならない状態こそ
つまるところ「不自然」ではないかと思うのです。
人もその一部で、人が自然であれば、
今の社会にあるようなあまりにも不自然な数々を
経済至上主義的に求めることも無いように思いますが、
衣食住すべてにおいて、どこかしら麻痺していると感じます。
「四万十川」編に登場するオオツカは、
今はこうして、人の自然なあり方を探求することを
生業としているのですが、それも一歩一歩歩いてきた道の
延長線上になるのだなあ、などと思うのでした。
川から俗世間を眺めたエッセイですが、
いろいろに自分の周りに置き換えられると思います。
是非、皆様もご一読あれ。
では、また。